季節の進みとともに気温が上がっていく3月から5月中旬頃にかけての期間を対象として、サンダルの販売数と気温との関係をみる。
サンダルの販売数と気温の関係が明瞭であったことから、その関係を利用し、気象庁が発表する1か月予報および異常天候早期警戒情報の2週間先の気温予測を活用した対応策を、2009年の実際の予報を例に示す。
サンダルの販売数が大きく伸びる目安温度は平均気温が15℃(以上)。2週間先の予測ではその確率を参考にする。
なお、通常春先に平均気温が15℃を超えるのは4月半ば頃。
発表日 | 確率時系列 | 確率密度分布 |
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3月27日(金) | ||
3月31日(火) | ||
4月3日(金) |
発表日 | 内容 | 対応策案 |
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平成21年3月27日(金) (予測対象期間:4月1日~4月10日) |
気温はおおむね平年並の予想。15℃を超える確率は4月4日からの1週間で13%。 | 15℃を超える確率はまだ13%だが、直前の寒の戻りと比べた気温反動が大きいため、体感的には気温以上の暖かさ。例年より早めでもサンダルの供給を早め、提案できる展開ができる体制を整える。 |
平成21年3月31日(火) (予測対象期間:4月5日~4月14日) |
気温はほぼ平年並の予想。15℃を超える確率は4月8日からの1週間で29%。 | サンダルの展開は始めるが主力はパンプスとすることの確認。平年並の時点では事前スケジュールに沿ったアクションで可。 |
平成21年4月3日(金) (予測対象期間:4月8日~4月17日) |
気温はかなり高くなる確率が高まった。15℃を超える確率は4月11日からの1週間で69%と急上昇。 | サンダルを至急強化する判断。倉庫からの商品供給を実施。適宜週間予報を利用しながら、晴れた日に特に積極的に接客トークの中で商品提案を行うよう、販売担当に指示を出す。 |
本調査対象期間の2009年春は気温が平年よりかなり高かったが、3月下旬と4月下旬に強い寒の戻りがあり、気温の変動が大きかった。 平均気温が15℃を超えるタイミングも例年に比べて半月程度早かった。
東京の2009年春の気温推移(7日移動平均) |
アイテム別の販売数と気温との関係 |
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アイテム別の販売構成比の気温との関係 |
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素材別の販売構成比と気温との関係 |
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気温以外との関係 |