気象庁 | 気候リスク管理技術に関する調査(アパレル分野)


F社 レディースコート(種類別)

レディースコートの中での種類別販売数と気温との関係をみる。

用いたデータ

  • 気象データ:東京(大手町)の日平均気温
  • 販売データ:首都圏店舗におけるレディースコートの日別販売数
    • 曜日による変化の影響を除いて、気温と販売数の関係を見やすくするため、気温データ、販売データとも対象日(横軸)を中心に7日移動平均して用いた。

結果

  • いつくらいの時期、どの程度の温度帯から売上が伸びてきているか、販売構成比が高まるかがわかる。
  • コートの中でも最初に販売数が伸びるのは合繊系あるいはトレンチコート。次いでダウン、ウールの順番である。
  • ウールとダウンについてはウールのほうが量感があり、ダウンのほうが薄いため、先にダウンが売れ始めるものと考えられる。
  • シーズンのトレンド(流行)に左右される事もあるが、秋冬のコートの傾向として、先ず平均気温が18℃を下回るあたり(種類別図の①)で合繊系やトレンチコートの活発な動き(販売数の伸び)が見える。このことから、18℃が本格的な秋の訪れを感じる気温なのかも知れない。また、13℃を下回る(種類別図の②)のあたりでダウンコートに代表される本格コートの需要が上昇し、販売数のピークを向える傾向にある。
  • 素材のウェート(肉感)・ダウンの分量も気温変化と連動する。


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(参考)調査報告書

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