異常気象リスクマップ
「30年に1回の大雨」は何mmくらい?(24時間降水量、アメダス地点)
下図は、アメダス地点の毎正時における24時間降水量をもとに推定した再現期間30年および再現期間50年の確率降水量です。アメダスによる観測が始まった1976年から2007年までの期間で、20年分以上の観測値が蓄積されている約1300地点を選び、計算を行いました。
30年に1回の確率で降る可能性のある24時間降水量は、北日本では概ね100~200mmで多いところでは300mm以上、西日本の太平洋側では概ね200~400mmで多いところでは600mm以上などとなっています。奈良県や三重県、宮崎県では700mm以上の地点もあります。
50年に1回の確率で降る可能性のある24時間降水量は、多くの地点で30年に1回の値より10~30mm、比率にして5~10%多くなります。
なお、「100年に1回の大雨」で示している「日降水量の確率降水量」は全国51地点について100年以上のデータを用いて再現期間200年までの値が計算されていますが、ここで示す「24時間降水量の確率降水量」は、約1300地点のアメダス地点について20~30年のデータで再現期間50年までの値が計算されています。
「日降水量」はその日の0時~24時までの降水量の合計ですが、「24時間降水量」は0時~24時だけでなく、前日23時~当日23時、前日22時~当日22時など任意の24時間の合計降水量です。「任意の24時間降水量」の方が「日降水量」より値が大きくなりますので、確率降水量も24時間降水量データによるものの方がより大きくなります。
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確率降水量の分布図
1976~2007年のアメダス地点の毎正時の24時間降水量をもとに推定した確率降水量。
左:再現期間30年、右:再現期間50年