異常気象リスクマップ
用いた観測データについて
地球温暖化などの気候変動に伴う気温や降水量の長期変化傾向を調べるためには、長期間に渡って同じ場所・同じ方法で観測された均質なデータが必要です。しかし、数十年以上前の気象官署における観測データは地上気象観測原簿と呼ばれる書類に手書きで記入されているため、これらを計算に使えるようにするには、コンピューターに入力する必要があります。さらに、原簿への記入ミス、コンピューターへの入力ミスなどによる誤った値がないかどうかをチェックする必要もあります。
気象庁では「異常気象レポート2005」を作成した際に、全国の気象台などの観測所のうち、1901年以降で移転がなかった地点、あるいは移転があってもその前後で観測データの統計量に有意な変化がなかった地点を51か所選び、各地点の1901年以降の日降水量データをコンピューターに入力し、チェックを行いました。
異常気象リスクマップでは、この51地点の日降水量データのほか、全国約1,300地点のアメダス(地域気象観測所)のデータも用いています。アメダス地点についても、観測が連続している地点を選んで使用しており、早い地点で1976年からの観測データがあります。
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