異常気象リスクマップ
確率降水量とは
異常気象リスクマップでは、稀にしか起こらないような極端な大雨の強度や頻度を示す資料として、「確率降水量」を掲載しています。
ある現象が平均的に何年に1回起きるかを表した値を「再現期間」と言い、ある再現期間に1回起こると考えられる降水量を「確率降水量」と呼びます。ここでは確率降水量の値は、過去の大雨のデータから統計学的に推定して算出しました。算出方法の詳細は確率降水量の推定方法に記述してあります。
50年・100年といった長い再現期間の確率降水量は、その地点で長い期間においてどれくらいの大雨が起こりうるかを示す資料であり、防災計画や河川計画などの背景となる気候情報です。
なお、確率降水量は気象庁が従来提供している気温や降水量の平年値や極値・順位値などと質の異なる統計値で、その利用にあたってはいくつかの注意点があります。
例えば、再現期間100年の確率降水量が200mmという地点では、200mm以上の大雨が平均すると100年に1回の確率で起こりうることを意味します。
これは、200mmの大雨が必ず100年に1回降るということではなく、100年に2回以上降る場合もあれば、1回も降らない場合もあることを意味しています。このため、ある年に200mm以上の大雨が降ったからといって、その次の年には降らない、ということはなく、大雨の降る確率は毎年100分の1で変わりません。また、確率降水量以上の400mm、500mmといった飛びぬけた大雨が降る恐れもまったく無いわけではありません。
このような注意点について確率降水量に関するQ&Aに示しました。