台風第15号による暴風・大雨 平成23年(2011年)9月15日~9月22日 (速報)
西日本から北日本にかけての広い範囲で、暴風や記録的な大雨。
災害状況
死者19名、行方不明者1名、負傷者425名
住家全壊34棟、半壊1,524棟、一部損壊3,665棟
床上浸水2,270棟、床下浸水6,297棟など
(消防白書より)
概要
9月13日21時に日本の南海上で発生した台風第15号は、北に進んだ後西に向きを変え、16日にかけて大東島地方に向かって進んだ。台風は、南大東島の西海上を反時計回りに円を描くようにゆっくり動いた後、19日21時には最大風速が35m/sの強い台風となって奄美群島の南東海上を北東に進み、20日21時には中心気圧が940hPa、最大風速が50m/s の非常に強い台風となった。台風は、速度を速めつつ四国の南海上から紀伊半島に接近した後、21日14時頃に静岡県浜松市付近に上陸し、強い勢力を保ったまま東海地方から関東地方、そして東北地方を北東に進んだ。その後台風は、21日夜遅くに福島県沖に進み、22日朝に北海道の南東海上に進み、同日15時に千島近海で温帯低気圧となった。
台風が、南大東島の西海上にしばらく留まり、湿った空気が長時間にわたって本州に流れ込んだことと、上陸後も強い勢力を保ちながら北東に進んだことにより、西日本から北日本にかけての広い範囲で、暴風や記録的な大雨となった。
9月15日0 時から9月22日24 時の総降水量は、宮崎県美郷町神門(ミカド)で1128.0mm となるなど、九州や四国の一部で1000mmを超え、多くの地点で総降水量が9月の降水量平年値の2倍を超えた。風については、東京都江戸川区江戸川臨海(エドガワリンカイ)で最大風速が30.5m/s となり、統計開始以来の観測史上1位を更新するなど、各地で暴風を観測した。また、統計期間が10年以上の観測地点のうち、最大72時間降水量で36地点、最大風速で20地点が統計開始以来の観測史上1位を更新した。
宮城県、静岡県、愛知県などで死者12名、行方不明者3名となり、沖縄地方から北海道地方の広い範囲で住家損壊、土砂災害、浸水害等が発生した。農業・林業・水産業被害や停電被害、鉄道の運休、航空機・フェリーの欠航等による交通障害が発生した。(被害状況は、平成23年9月24日13時現在の内閣府の情報による)
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問い合わせ先
気象庁大気海洋部気象リスク対策課 電話 03-6758-3900(内線 4256, 4257)
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