台風第12号、第11号と前線による大雨と暴風 平成26(2014)年7月30日~8月11日 (速報)
四国を中心に広い範囲で大雨
災害状況
死者6名、負傷者92名
住家全壊14棟、半壊162棟、一部損壊857棟
床上浸水1,648棟、床下浸水5,163棟など
(消防白書より)
概要
7月30日3時にフィリピンの東の海上で発生した台風第12号は、大型の台風となって沖縄の南
海上を北上し、7月31日から8月1日にかけて沖縄・奄美に接近した。その後、台風第12号は暴
風域を伴って北上し、8月4日3時に黄海で熱帯低気圧に変わった。
また、7月29日12時にマリアナ諸島付近で発生した台風第11号は、強い勢力で日本の南海上
を北上し、暴風域を伴って8月7日に大東島地方に接近した。台風第11号は強い勢力を維持し
たまま比較的ゆっくりとした速度で北上し、10日6時過ぎに高知県安芸市付近に上陸した後、次第
に速度を速めながら四国地方、近畿地方を通過した。その後、台風第11号は暴風域を伴ったまま
日本海を北上し、11日9時に日本海北部で温帯低気圧に変わった。
この期間、台風第12号や台風第11号の周辺の風と高気圧縁辺の風の影響で、南からの暖かく
湿った空気の流れ込みが継続したほか、8月5日から10日にかけて、前線が西日本の日本海側か
ら北日本にかけて停滞した。
これらの影響で、全国各地で大雨となった。台風第12号の接近に伴い、8月1日には沖縄・奄
美で暴風となり、また、台風第11号の接近・上陸に伴い、8月7日から11日にかけて沖縄・奄美か
ら東海地方にかけて暴風となった。
平成26年7月30日から8月26日にかけて発生した大雨について、気象庁は「平成26年8月豪雨」と名称を定めた。
資料全文は、こちらです。また、災害時自然現象報告書もあわせてご覧ください。
- 台風第12号、第11号と前線による大雨と暴風[PDF:10.0MB]
- P38「高潮観測表」を更新しました。(平成27年6月29日)
- 平成26年度災害時自然現象報告書
関連資料へのリンク
各気象台作成資料へのリンク
- 札幌管内:札幌(府県版、地方版(1、2))、函館、旭川(1、2)、室蘭、釧路、網走(1、2)、稚内、帯広
- 仙台管内:仙台(府県版、地方版)、青森、盛岡、秋田、山形、福島
- 東京管内:東京(府県版、地方版)、水戸、宇都宮、前橋、熊谷、銚子、横浜、新潟、富山、金沢、福井、甲府、長野、岐阜、静岡、名古屋(1、2)、津
- 大阪管内:大阪(府県版、地方版(1、2))、神戸、彦根、京都、奈良、和歌山、鳥取、松江、岡山、広島、徳島(1、2)、高松、松山、高知(1、2)
- 福岡管内:福岡(府県版、地方版)、長崎、下関、佐賀、熊本、大分、宮崎、鹿児島
- 沖縄管内:沖縄(府県版、地方版)、宮古島、石垣島、南大東島
- 突風:水戸、宇都宮、長野、津、和歌山、宮崎(1、2)
その他の資料へのリンク
問い合わせ先
気象庁大気海洋部気象リスク対策課 電話 03-6758-3900(内線 4256, 4257)
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